猫のことわざ・故事成語

猫は三年の恩を三日で忘れる

猫は三年飼っても三日で恩を忘れる

犬は三日の恩を三年忘れず、猫は三年の恩を三日で忘れる

説明 猫的解釈 雑学 文例

【意味】

猫は、三年間飼ってやっても、その恩を三日で忘れてしまう。

猫はつれない動物であるというたとえ。

猫は三年の恩を三日で忘れる

迷子になって、うちで保護していた犬。無事飼い主と再会できました。

【類】

-

【対】

犬猫も三日飼えば恩を忘れず いぬねこもみっかかえばおんをわすれず

【外国では】

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【猫的解釈】

犬はいやしい動物だから、三日も餌をくれた人の顔は三年も忘れず、顔さえ見ればシッポを振って「何かくれ」とねだる。 それに対し、猫はあっさりしたもので、三年もの長期間、鼠退治してやったあとでも、三日もすれば、もうさっぱりして恩に着せたりしなくなる、という意味の諺ニャ。

こんな言葉が語り伝えられるくらい、猫は高潔で無欲な動物なのニャ。

人間も少しはみにゃらえ。

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【雑学】

猫の恩返し伝

猫が人間に尽くしたり恩を返したりする話は意外に多い。

中でもおそらく世界で一番有名なのが『長靴を履いた猫』。 ドイツのグリム兄弟やフランスのシャルル・ペローが 集めた童話集の中にその原型が見られる。 主人公の青年は、アニメ『どらえもん』ののび太君のように 頼りなくパッとしない男なのだが、長靴を履いた猫は、 どらえもん顔負けの活躍で青年を助け出世させる。

歌舞伎等で有名な『鍋島の化け猫』も、猫の恩返し談。 主人と女主人を殺されたうらみをはらそうと、 飼い猫コマが孤軍奮闘する内容である。 赤穂浪士や曾我兄弟なら褒めそやされるのに、 主人公が猫というだけで、あたかも邪悪な化け猫のように 言われてしまっているのがかわいそうである。 世にも健気で主人思いの猫なのに。

もうひとつ、日本の古典によく見られるパターン。 ある人間(たいては若い娘や美しい女郎)に猫がなつき、 とくに厠には必ず付いていくので、さては猫の分際で 娘に懸想したかと首を切り落としたら、その首が飛んで 厠に隠れていた大蛇に噛みつく。 娘に懸想していたのは大蛇の方で、 猫は娘を守っていたのだと知られるという話。

猫が退治するのが大蛇のかわりに大鼠になる場合もある。 『江戸著聞集』、『退閑雑記』(寛政12年=1800年)、 『花月草子』(享和3年=1803年)、 『朧月猫乃草子』(天保13-嘉永2年=1842-49年、山東京山著) その他でこのパターンが見られる。

これらの忠猫談にくらべれば、招き猫のモデルと言われる 「豪徳寺の猫」などは、たいした働きはしていない。 一人の身分高い侍を雷雨から避難させただけだ。 まあ、当時の侍は刀を持って歩いていたから、 もし落雷したら命が無かったのかも知れないけれど。

2ニャン

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【猫は三日で恩を忘れる:文例】

鴨居羊子
のら猫トラトラ

その点、猫は犬よりも幸せだった。屋根の上や、木の上から天下を見わたして、好きなところへ神出鬼没する。ついでに居心地よさそうな家をみつけて、その家の人にも気に入られてしまって、そのまま居ついたりする。私の知っている大工さんの家の猫は、実は隣町の八百屋の猫が遊びにきたついでに居ついてしまった猫である。ある日、八百屋の人が猫を見つけて「これはやっぱりうちの猫です」といって、談判の末かかえて帰ったが、ずい分いい気な猫である。

 人はこんなのをみて、猫は三日で恩を忘れるといっておこるけれど、猫はそれだけ自立性があり、自己中心に自由に一人で生きているのだ。

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