獅子は小虫を食わんとてもまず勢いをなす/獅子は兎を搏つに全力を用う
ししはしょうちゅう(こむし)をくわんとてもまずいきおいをなす
ししはうさぎをうつにぜんりょくをもちう
【意味】
獅子は、小さな虫のようなものにさえ油断せずに、全力を尽くして立ち向かうといわれることから、能力のある人は、どんなことにも手を抜かず、常に最善を尽くして努力するということ。
【参考文献】
『成語林』旺文社、『広辞苑』岩波書店、『大漢語林』大修館書店、『四字熟語の辞典』三省堂、ほか。参考文献の全リストはこちら
【猫的解釈】
猫は、小さな虫にいっしょうけんめい、じゃれて遊ぶけど、ライオンさんも、小さな虫にじゃれるってことニャンね?
この猫は飼い主を起こさんとてもまず睨みをきかす(汗) はいはい、起きて御飯ね・・・?
【雑学】
出典
謡曲ようきょく『石橋しゃっきょう』
ライオンの捕食について
小原秀雄著 『ライオンはなぜ「人喰い」になったか』という本に、次のような文章がある。
ライオンは、ウサギを捕まえるにも全力を尽くすというのはほんとうで、そのすばやさと力とで、小はスナネズミ(ジャービル)のようなものから、大はサイやカバまで捕食する。さすがに成獣のゾウは襲った例がない。
(中略)
だが、ライオンはネズミを全力で追っていては、エネルギー収支が合わなくなる。バッタも大発生のときに食べはするらしいが、本気で捕まえていては、たんぱく質だからといって、それで暮らしていけるものではない。
ライオンが良く捕食する草食獣は、ヌー、シマウマ、インパラ、クズー、ハーテビースト、ウォーターバック、アフリカスイギュウ、イボイノシシなど。 体重にして、30~300キロくらいの動物が多いそうだ。
この猫は猫じゃらしを捕まえんとてもまず勢いをなす。 しかし、あまりにトロすぎて、猫じゃらしさえ捕まえられない。