三年になる鼠を今年生まれの猫の子が捕らえる
さんねんになるねずみをことしうまれのねこのこがとらえる
【意味】
ことわざ。
すぐれた人物は、幼いときから非凡な才能を発揮すること。
また、大の大人が子供にしてやられることのたとえ。
【参考文献】
『成語林』旺文社、『広辞苑』岩波書店、『大漢語林』大修館書店、『四字熟語の辞典』三省堂、ほか。参考文献の全リストはこちら
【猫的解釈】
ネズミ君は残念ながら寿命が短いんだ。 三歳のネズミ君といえば、たいそうな年寄りだから、 動きもヨボヨボで、子猫でも簡単に捕まえられるんだよ。
三段に重なる猫をカメラを手にした猫好きが撮る。
【雑学】
ペット齧歯類の寿命
齧歯類といえば、まずはネズミ。
マウス(ハツカネズミ)の寿命は2~3年、 より大型のラットも同じくらいだが、大切に飼育されれば 3歳を越えて生きる子もいるらしい。
私自身は、マウスの飼育経験は2匹だけ、 縁日の屋台で売られていた子たちで 最初から弱っていたようで、わずか数日の命だった。 ラットの飼育経験はない。
ハムスターは何十匹も飼った。 猫屋敷になる前はハムスター御殿だった我が家(笑)。
大きめのゴールデンハムスターの寿命は3~4年。 しかし動物雑誌でゴルビーちゃんという8歳のハムスターの記事を 読んだ記憶があるし、私が飼った中で一番長生きだった子は、 迎えたとき既に1歳を越えていて、それから5年以上生きた。 6歳後半~7歳半で亡くなったが、正確な年齢がわからないのが残念だ。 晩年は腰から下の毛がほとんど禿げてヌードハムスターみたいになっていた。
ジャンガリアンハムスターやキャンベルハムスターなど、 いわゆるドワーフ・ハムスターと呼ばれる小型種は、もっと寿命が短い。 私の経験では13ヶ月~34ヶ月ってところだろうか。 1歳を越えた頃にひとつのピークがあり、 次に2歳3ヶ月くらいで死亡率が高まりはじめたと覚えている。 長生きした子でも、2歳5ヶ月を越えればがくっと年齢を感じさせた。 ヨボヨボになっても肛門がきれいな間はまだがんばれるが、 肛門が汚れはじめ、手のひらに乗せたときに人間の感覚でも はっきりわかるほど体重が減ってしまったら覚悟しなければならない。
シマリスは4匹飼って、最高齢の子は12歳以上。 これも、うちに来たときは 「すでに大人、年寄りではない」 ということしかわからず、正確な年齢は不明。 12年以上一緒にくらしたから、13歳か14歳で死んだのではないかと思う。
シマリスは、2~3歳でひとつのピークがあり、それを越えれば 10歳もしくはそれ以上も長生きできる。 なぜ3歳で死んでしまう子と10歳まで生きられる子と、 これほどの差があるかといえば、どうも 「冬眠」 が関係しているらしい。
科学誌「 ニュートン 」2004年5月号の記事によれば、 シマリスは、外界温度や日照時間とは関係なく、 周期的に「冬眠可能な状態」になるのだとか。 詳しい説明は、HP(=冬眠特異タンパク質)がどうのこうのと 難しい話となり、私にもよくわからないのだが、簡単に言えば、 シマリスは冬になると体が「冬眠可能な状態」になる。 (実際に冬眠するかどうかはその時の外部環境その他による。) この「冬眠可能な状態」になったシマリスの体は、 実際に冬眠するしないに係わらず、免疫系が強化するなど様々な変化がおこり、 結果的に、たとえ冬眠しなくても寿命が延びるのだとか。 ただし、個体差があり、「冬眠可能な状態」にならないシマリスもいて、 ならないシマリスの寿命は2~3年と短くなってしまうのだそうだ。
私が今までに飼ったシマリスのうち、 1匹は1歳ちょっと、1匹は3歳前に死に、 1匹は毎年冬眠して9歳以上(詳細な年齢は不明)、 1匹は若い頃は冬眠せず7~8歳から冬眠するようになって12歳以上まで生きた。
↑この子の名はどんぐり、9歳以上まで生きた。 良く見ると向かって右側の耳に穴があいているのだが、 これはシーズン中にくるみと喧嘩して開けられた穴だ(汗)。 くるみは12歳以上まで生きた。