猫足場
ねこあしば。
意味
(1)別名、カート足場。工事現場等で、猫車(運搬用の小型手押し車)を使うために設けられた足場。
(2)キャットウォーク(catwalk)。常設歩路:特に劇場の舞台の上方、橋の通路の端、ダムの下流面や高い構造物の中腹、列車の屋根の上、航空機の荷置き場所などに設けられた狭い通路。(『ランダムハウス英和大辞典』小学館より)。
猫的解釈
狭い通路、とかいうけど、幅が数十センチもあるにゃんよ。すごく広いにゃん!それを「狭い」だにゃんて、ニンゲンって、変にゃの!幅40cmもあれば、ぐっすり寝て、ゴロンゴロンして、じゃれて遊ぶこともできるにょに。
雑学
猫足場で大活躍するのは?
建築現場などによく見る「猫足場」。そこと相性が良いのが「猫車」。狭い足場を通れる運搬車は、猫車だけですニャ。下の画像は私が農作業で使っている猫車ですが、もっと幅の狭いタイプもあります。
猫足場と犬走り
犬走りとは、『日本語大辞典』講談社によれば;
- 築地と外側の溝または敷石の間の平らな部分。
- 建築の外周に沿ってコンクリートや砂利を敷いた外部床。
- 小股に走ること。
「猫足場」は、猫が歩くような、「犬走り」は犬しか走れないような、せまい通路を指す言葉である、という点は共通しています。が、「猫足場」はしばしば高所に設置され、中には複雑な立体構造となっていることもあるが、「犬走り」は常に地上に二次元的に作られる。高いところに登るのが得意な猫と、地上を走る犬。それぞれの特徴がよく出ていて面白いですね。
「何をいうておる!犬だって登れるぞ。」
うちのゴンです。犬のくせに、猫やサルのようにフェンスを登って脱走しようとする困った奴です(これは内扉。外壁には大きな返しがついていますので、ここを登っても脱走はできません)。保護犬なので出自はわかりませんけれど、こいつこそいわゆる「縄文犬」とか「縄文柴犬」だと思われる由縁です。この得意そうな顔を見て!
参考文献
『広辞苑』岩波書店、『日本語大辞典』講談社、『大漢語林』大修館書店、『成語林』旺文社、『四字熟語の辞典』三省堂、『広辞苑』岩波書店、『ランダムハウス英和大辞典』小学館、ほか。参考文献の全リストはこちら