虎の子渡し
とらのこわたし
【意味】
虎が三匹の子を安全に向こう岸に渡す方法をいう。
また、虎が子を連れて川を渡るときのように非常に苦心して生計をやりくりすること。
【参考文献】
『成語林』旺文社、『広辞苑』岩波書店、『大漢語林』大修館書店、『四字熟語の辞典』三省堂、ほか。参考文献の全リストはこちら

【猫的解釈】

うちのキャットタワーには、釣り竿型の紐にボールがついたオモチャが3本ついています。

子猫は夢中で遊びます(*^_^*)

3匹の子虎は川を渡せても、3個のボールはつかめにゃい。
【雑学】
出典
虎が三匹の子を生むと、そのうちの1匹は決まってどう猛な彪(ひょう)で、他の虎の子を食おうとする。
そこで川を渡る際には、親の虎はあくまでも彪と他の子たちだけにしないようにし、まず彪を背負って向こう岸に渡し、次に戻ってきて子供の虎1匹を背負って渡し、その帰りにはまた彪を背負ってきてこちらの岸に置き、続いて別の1匹を渡した後で、最後に彪を背負って渡すという中国の説話による。
(以上『成語林』より引用)
トラとライオンの雑種
自然界では、トラとライオンの雑種(混血児)が生まれることは無い。 しかし、飼育下では生まれた(生ませた)ことがある。
雄トラと雌ライオンの間に生まれた子は“タイゴン tigon”とよばれ、雄ライオンと雌トラの間に生まれた子は“ライガー liger”とよばれる。
ライガーについては、「らばQ」さんのこちらの記事(2007年10月14日付け)が興味深い。写真も載っているので、興味のある方はぜひ。
http://labaq.com/archives/50790495.html
動物愛護団体はどこも「虎の子渡し」
地域ねこ活動 というものがある。 最近はテレビでも取り上げられたり、もてはやされている。
が、残念ながら活動を停止してしまった地域も少なくないという。 その主な理由は資金難だそうだ。
最初にこの活動について知ったとき、ネックとなるのは「毎日の世話」という手間暇かと思った。 熱しやすく冷めやすいと言われる日本人、 最初は熱心に世話しても、すぐに飽きるのではないかと。
ところが、実態は、飽きる前に、資金難でにっちもさっちもいかなくなってしまうらしい。
資金難の一番の原因は、不妊手術代だ。 資金援助してくれる行政もあるけれど、最初に数万円でも渡してくれるなら上出来、一切援助してくれない、あるいは援助の約束を打ち切る行政もある。
一方で、ある地区で地域ねこ活動をはじめると、不埒な飼い主が猫を捨てに来る。 自分の飼い猫の不妊手術代をケチり、生まれた子猫1腹6匹を捨てる大バカ。 まあ幸い、そんなバカは少数派だろうとは思う。 人口比率でいって0.1%もいないかもしれない。

さて、ではちょっと計算。
人口が5000人の地域にバカが3人いたとする。バカ比率はわずか0.06%と、全然多くない。
ところで飼い猫は年に3回出産可能である。 「子猫6匹 x バカ3人 x 年3回」は? 小学生の算数でわかるだろう。 「子猫54匹」。
そのうち半数が雄、半数が雌として、不妊手術代は?
獣医さんの特別な好意でほぼ実費だけにしてもらえたとして、
雄10,000円 x 27匹 = 270,000円、
雌15,000円 x 27匹 = 405,000円、
合計675,000円/年。
地域ねこ活動には、不妊手術代のほか、餌代、ノミダニ駆除や各種病気治療代、里親募集に係わる諸費用、ネコトイレ+猫砂代、その他がかかる。
これらの費用はすべて、地域住民の寄付、あるいは、数名のボランティアが自腹を切って払わなければならない。
このように、地域住民のうち99.94%が協力者であっても、バカ比率が0.06%もいれば、たちまち、地域ねこ活動は資金難に陥る可能性が出てくるのである。
「うちの子1匹くらい、不妊手術させなくても良いでしょ」
の一言が、活動全体の崩壊をもたらすのだ。
まして、地域全体のバックアップをうけているわけではない個人ボランティアや、少人数の動物愛護団体の懐事情は・・・!!!
*こちらに愛護団体のリンク集があります。 まじめな団体であるほど、その経理は火の車です。 暖かいご援助をお願いします。