虎狼は防ぎ易く鼠は防ぎ難し
とらおおかみはふせぎやすくねずみはふせぎがたし
【意味】
大きな事は事前に計画を立てるなどして慎重に対処するから失敗しないが、 小さな事には準備もせずに対処するので、かえって失敗しがちであるというたとえ。
【参考文献】
『成語林』旺文社、『広辞苑』岩波書店、『大漢語林』大修館書店、『四字熟語の辞典』三省堂、ほか。参考文献の全リストはこちら
【猫的解釈】
トラやオオカミを飼うヒトは少ないニャ。それにたいし、マウスやハムスターを飼うヒトは多いニャ。飼うととっても可愛いニャ。あまりに可愛いので、産ませたいという欲求をおさえるのはむつかしいニャ。
そのけっか、あっというまにネズミ算式にふえて、気がついたときには大変なことになっている、という意味のことわざニャ。

【雑学】
ライオンの糞でシカ被害を防ぐ
鉄道会社は列車とシカの衝突事故に悩まされている。
たとえば、 岩手県ではシカと列車の衝突事故は年間約100件も発生、 その半数で運行障害もでていたそうだ。
で、注目されたのが“ライオンの糞”。
日本にはライオンはおろか、 中型以上のネコ科は生存していないが(絶滅種を除く)、 その日本のシカにも、ライオン糞のニオイは効果的なのだそうだ。
ライオン糞を液に溶かして 2006年釜石線の線路周辺に散布した実験では、 事故発生件数が20件から3件に激減。
水溶液では取り扱いが不便なので、 粉末にしていずれは製品化を考えているという。
問題は、日本のライオンの数が少ないことだそうだ。
私の素人考えだけど、ライオン糞が効果あるなら、 トラやジャガー、ヒョウやピューマでも 同様の効果を得られるのではないか? さらにシカが忌避するニオイ成分が分析されれば、 あるいはイエネコの糞だって 同じ成分が含まれているかもしれず・・・?
私のような人間は、 線路周辺にライオン糞がまかれていると考えるだけで楽しくなり、 その電車に乗りたくなってしまう(笑)。

