虎も我が子を食わぬ
とらもわがこをくわぬ
【意味】
どう猛な虎でさえ、自分の子は食わない。
猛獣であっても、子供を可愛がることは並大抵ではないということのたとえ。
【参考】「乳虎の怒り」という言葉もある。乳をのむ子を連れた虎は何者かが近づくと狂暴になることをいう。
【参考文献】
『成語林』旺文社、『広辞苑』岩波書店、『大漢語林』大修館書店、『四字熟語の辞典』三省堂、ほか。参考文献の全リストはこちら
【猫的解釈】
「ぼくちん、もう、乳飲み子じゃにゃいよ。おとなごはん、食べられるよ~」(その「おとなごはん」、子猫フードに猫ミルクをかけた離乳食だけどね)
【雑学】
猫は他人の子猫をも可愛がる
しばしば、猫は本来単独生活者だから他の猫を受け入れないと誤解されるようだ。 しかし、猫という動物は、柔軟性に富んだ、 適応能力のきわめて高い動物である。 環境さえ整っていれば、猫だって立派に団体生活はできる。
また、食足り可愛がられている飼い猫であれば、見知らぬ子猫に怯えることはあっても、大人猫が子猫を本気で襲うことはまずない。
イエネコに限らず、ネコ科のお母さんはどの種も子供を深く愛し、可愛がる。 幼児虐待や子殺しが氾濫している昨今の人間こそ猫を見習わなくてはならないようだ。
避妊手術済み、子育て経験も無い猫だが、この子猫をとても可愛がった。