市に虎を放つ如し
いちにとらをはなつごとし
【意味】
ことわざ。町の中に猛獣の虎を野放しにするのも同然で、非常に危険極まりない状態になることのたとえ。
【参考文献】
『成語林』旺文社、『広辞苑』岩波書店、『大漢語林』大修館書店、『四字熟語の辞典』三省堂、ほか。参考文献の全リストはこちら
【猫的解釈】
【雑学】
町に放たれたトラの願望は?
『ドリトル先生』 の話はご存じだろう。 ヒュー・ロフティングの名作で、動物語がわかる医者が主人公だ。
さて、そのドリトル先生を、あのエディ・マーフィーが演じた映画がある。 『エディー・マーフィのドクター・ドリトル』シリーズだ。 舞台は今のアメリカ、「動物語がわかる医者」という点以外はすべて映画のオリジナル。
そのシリーズ1巻目で、トラが市中に出るシーンがある。
子供時代、ドクター・ドリトルは動物と話せるという特殊能力を持っていた。 しかし変人扱いされ、動物に対して心を閉ざし、その希有な能力を失ってしまう。
その後ドクター・ドリトルは人間の医者になり、立派な病院の医師として、多忙な日々を送っていた。 家には美しい妻と可愛い娘達。
そんなある日、ドクター・ドリトルは一匹の野良犬を轢きそうになる。 そのとたん、犬に
「気をつけろ!マヌケ野郎」
と怒られ、驚く。また動物語がわかるようになったのだ。
動物語を理解する人間の医者がいる!
うわさを聞きつけた動物たちがつぎつぎと押し寄せてくる。 勝手に自宅に入り込み、てんやわんやの大騒ぎ。
そんな時、とんでもない事件が起こった。 サーカスの大トラが市中に脱走したというのだ。
町中が大パニック・・・ ではなく、ドクター・ドリトルが大パニック。 そのトラ、なんと自殺願望トラ。 高い塔の縁を歩き、ドクターの目の前で、 今にも飛び降り自殺しようとしてる!
さて、ドクターはトラを救えるか?
老弱男女、誰もが楽しめる爆笑コメディ。 すでに第4話まで制作され、第5話も予定されているという。 なお、第3話以降はドクター・ドリトルの娘が主人公。