猫は傾城の生まれ変わり/猫はおやまの生まれ変わり/傾城は猫/傾城には猫がなる
ねこはけいせいのうまれかわり
ねこはおやまのうまれかわり
けいせいはねこ
けいせいにはねこがなる
【意味】
ここでいう「傾城」とは遊女のこと。猫の前世は遊女だという意。
客に対する遊女のしぐさがどことなく猫に似ていることや、遊女たちが猫の皮でつくった三味線で踊ったことなどから、遊女は猫の生まれ変わり、または遊女は猫に生まれ変わるという俗説が生まれたという。
【参考文献】
『成語林』旺文社、『広辞苑』岩波書店、『大漢語林』大修館書店、『四字熟語の辞典』三省堂、ほか。参考文献の全リストはこちら
【猫的解釈】
にんげんのおんなが、うつくしさをきわめると、猫ににゃるという意味にゃ。
とはいえ、どれほどがんばっても、にんげんが猫をこえることは、ふかのうにゃ!
【雑学】
けいせい(傾城・契情)とは
(1)城主がその色香に迷って城を傾けるほどの美女。絶世の美人。傾国。
(2)遊女。 「契情」は当て字。
[漢書 外戚伝上]「一顧すれば人の城を傾け、再顧すれば人の国を傾く。」
猫と生まれ変わり
猫は「生まれ変わり」と縁の深い動物らしい。日本にはほかに、「猫は長者の生まれ変わり」という諺がある。英語では「 A cat have nine lives.(猫に九生有り)」という諺がある。もちろん、現実の猫は生まれ変わらないけど。