猫撫で声に油断をするな/猫撫で声に油断ができぬ
ねこなでごえにゆだんをするな
ねこなでごえにゆだんができぬ
【意味】
猫撫で声を出すような人は、 何か下心を持っている場合が多いから、 油断してはいけないといういましめ。
「猫撫で声」とは、猫を撫でる時のように、 優しく甘い声を出すこと。 相手を懐かせようとするときの声。
一説に、猫が人に撫でられたときに出す甘えた声。
【参考文献】
『成語林』旺文社、『広辞苑』岩波書店、『大漢語林』大修館書店、『四字熟語の辞典』三省堂、ほか。参考文献の全リストはこちら
【猫的解釈】
ニンゲンが、「タマちゃぁん♪」とか「クロちゃぁん♪」とか、いつにない、あまい、やさしい声をだしたら、ようじんしろって意味にゃ!
だって、そのあとにまっているのは、ワクチンとか、苦いくすりとか、でなければ、シャンプー地獄だからにゃ!
その点、ママが仕事中に甘えるのは安心にゃんだよ。ママは「そんなにしがみついていたら、腕を動かせないでしょ~」なんて、ときどき邪魔そうにはするけど。
【雑学】
猫を撫でて暮らせば心臓発作が減る
猫と暮らしている人は、心臓発作を起こすリスクが約30%も低下するという研究結果が報告されている。
報告したのは、Dr.Adnan Quershi氏(米ミネソタ大学)。
1976年~1980年にかけて、30歳~75歳のアメリカ人 4435人を対象に、10年以上にわたって追跡調査を実施。 心疾患や脳卒中などあらゆる死亡原因を調査したところ、 猫の飼い主は心臓発作で死ぬ確率が約30%も低かったという。
猫を撫でるとリラックスして、ストレス軽減に効果があり、 人間の健康に効果的であることは以前から知られてはいた。
しかしドクターQuershi氏自身、ここまで効果的とは 予想していなかったという。
特に高齢者が猫を飼えば、愛情や責任感で 生き甲斐を感じ、より充実した毎日を送ることが出来る。 日本でも、老人ホームや介護施設で、もっと積極的に 動物との同居を考えて欲しいと切に願わずにはいられない。 下手な医療より効果的で安上がりなのだから。
【参考HP】(英語です)
Health Day:Cats Help Shield Owners From Heart Attack Study finds 30% risk reduction when felines are in the home. Repoted:Feb.21,2008, at American Stroke Association International Stroke Conference 2008, New Orleans