猫は禿げても猫
ねこははげてもねこ
【意味】
たとえ毛が抜け落ちたところで、 猫が猫であることに変わりはないということから、 世の中には、意外なことや、突拍子もないことは 起こらないものだというたとえ。
【類】
山の芋、鰻とならず やまのいも、うなぎとならず
【参考文献】
『成語林』旺文社、『広辞苑』岩波書店、『大漢語林』大修館書店、『四字熟語の辞典』三省堂、ほか。参考文献の全リストはこちら
【猫的解釈】
袈裟画像:「年賀状CD-ROMイラスト5700」 2003年11月4日発行 発行:株式会社インプレス より拝借
【雑学】
スフィンクス
無毛猫として知られるスフィンクス。
発生はわずか40年前の1978年 (1966年にも一度産まれたがその血統は断絶)。 トロントで長毛の猫からなぜか無毛の子猫が複数産まれ、 その中の1匹と、デボン・レックスが掛け合わされたのが、 今のスフィンクスの祖。
スフィンクスは、厳格には無毛ではなく、 ごく短く滑らかな、桃の綿毛のような産毛に包まれているそうだ。 そうだ、というのは、私も実物にお目にかかったことが ないから知らないのである。
スフィンクスは皮脂を吸収する被毛がないため 毎日セーム皮でマッサージしてやる必要があり、 また、当然ながら暑さ寒さに弱く、完全室内飼いしなければならない。
猫はふわふわの毛皮があってこそ猫、無毛の猫なんて 作り出す必要はないと言う人もいるだろう。 が、このスフィンクス、 猫の毛アレルギーの人でも飼えるという利点があるそうだ。 また 抜け毛がなければ、病院や老人ホームなど 衛生管理のうるさい施設でも飼いやすいだろう。 そう考えれば弱者の味方となれる貴重な品種ともいえる。
なお、 映画 「E.T.」 のモデルとなったことでも有名。