両虎の戦い/竜虎の争い

りょうこのたたかい
両虎の争い りょうこのあらそい)

りゅうこのあらそい
両虎二竜の戦い りょうこにりょうのたたかい)
竜虎相搏つ りゅうこあいうつ)

【意味】

虎や竜同士が戦うように、二人の強い者が戦うことのたとえ。

並はずれた力を持つ者同士が、死力を尽くして勝敗を争うこと。

【参考文献】

成語林』旺文社、『広辞苑』岩波書店、『大漢語林』大修館書店、『四字熟語の辞典』三省堂、ほか。参考文献の全リストはこちら

【猫的解釈】

じゃれている子猫たち
じゃれている子猫たち

【雑学】

トラ同士が戦うとき

以下、チャールス・マクドゥーガル氏の文章より。

 われわれの観察結果では、性的に成熟した2頭の雄の間で行われる争いの原因は、ほとんどの場合、発情した1頭の雌である。こうした直接的な衝突は、雌に対する雄の比率がたまたま通常よりも高くなり、雄どうしの抗争が激化している場合に最も多くおこる。

(中略)

 しかしこうした出来事はめったにおこらない。このような闘争は、繁殖にかかわるトラの数に不均衡が生じはじめたことの兆候である。繁殖にたずさわる雌の数が雄の2倍程度というような均衡のとれた状態の下では、サインを残すという行動によって、なわばりが保たれるのが普通である。

また、

 現在生息しているトラのうち、繁殖にたずさわっている雄は雌にくらべて数が少ない。これは雄どうしの争いのほうが雌どうしの争いよりも熾烈であることと関係している。この減少はさらに、なわばりの主が交代する割合は、雌にくらべて雄のほうがはるかに高いという結果を生む。

 自分のなわばりを築きあげた雌が繁殖にたずさわっている期間は、雄の平均3年半に対して、ほぼ2倍である。

自然が豊かで獲物が豊富な状態なら、トラ同士が争うなんてことは 滅多にないということか。

じゃれている子猫たち

それにしても、子猫は元気だ。 これだけ激しくじゃれ合っても、怪我をしないのはさすが。 ちゃんと 「遊びのルール」 を守っている。

【参考文献】

https://nekohon.info/iijimamasahio-tora/

文例

曲亭馬琴(1767-1848年)『南総里見八犬伝

(前略)勇者と勇者の相撲には、寸分の暇あらずして、迭(かたみ)に捉たる手を放さず、曳々(えいえい)声をふり立て、ちから脚を踏鳴し、沙石(いさご)を飛(とば)し、小草を蹴ひらき、両虎の山に戦ふ如く、鷲鳥の肉を争うに似て、いつ果てるべくもあらざりしが、(後略)

第三輯 巻之五 第二十九回 ISBN:9784003022429 page153

(前略)刀尖(きっさき)より火出るまで、寄(よせ)ては返す、大刀音被声(かけごえ)。両虎深山に挑むとき、悄然として風発(おこ)り、二竜青澤に戦ふ時、沛然(はいぜん)として雲起こるも、かくぞあるべき。

第四輯 巻之一 第三十一回 ISBN:9784003022429 page197

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