虎嵎を負う
とらぐうをおう
【意味】
虎が山の一角を背にしてかまえる。
転じて、勢力のある英雄が一地方にたてこもって勢いを振るうたとえ。
また、非常に勇猛なさま。
【類】
嵎を負う ぐうをおう
【参考文献】
『成語林』旺文社、『広辞苑』岩波書店、『大漢語林』大修館書店、『四字熟語の辞典』三省堂、ほか。参考文献の全リストはこちら
【猫的解釈】
そうか、トラって、グーしか出せないんだね!




【雑学】
出典
「孟子」尽心・下。
晋人に憑婦(ふうふ)(憑は姓、婦は名)なる者有り。善く虎を搏(う)つ(=よく虎を手捕りにする)。卒(つい)に善士(=善良な人)と為る。即ち野に之(ゆ)く。衆虎を逐(お)う有り。虎嵎を負う。之(これ)に敢えて攖(ちか)づくものばく亡莫(な)し。憑婦を望見し、趨(はし)りて之を迎う。憑婦臂(ひじ)を壤(かか)げて車を下る。
「嵎」とは
形成: 山+寓。
音符の寓(グ)は、ぼんやりしているの意味。山地の奥まってぼんやりしている所、山のくまの意味を表す字。