膝の上の愛らしい存在、“猫”がつくことわざ・故事成語・慣用句などを集めました。
【あいうえお順】
- 秋の雨が降れば猫の顔が三尺になる あきのあめがふればねこのかおがさんじゃくになる
- 有っても無くても猫の尻尾 あってもなくてもねこのしっぽ
- 犬に念仏猫に経 いぬにねんぶつねこにきょう
- 犬猫にも馴染めば思う いぬねこにもなじめばおもう
- 犬猫は三日扶持すれば恩を忘れず いぬねこはみっかふちすればおんをわすれず
- 犬猫も三日飼えば恩を忘れず いぬねこもみっかかえばおんをわすれず
- 犬は三日の恩を三年忘れず、猫は三年の恩を三日で忘れる いぬはみっかのおんをさんねんわすれず、ねこはさんねんのおんをみっかでわすれる
- 犬は人に付き、猫は家に付く いぬはひとにつき、ねこはいえにつく
- 魚を猫に預ける うおをねこにあずける
- 女の心は猫の眼 おんなのこころはねこのめ
- 女の腰と猫の鼻はいつも冷たい おんなのこしとねこのはなはいつもつめたい
- 女の尻と猫の鼻は土用三日暖かい おんなのしりとねこのはなはどようみっかあたたかい
- 鰹節を猫に預ける かつおぶしをねこにあずける
- 借りて来た猫 かりてきたねこ
- 窮鼠猫を噛む きゅうそねこをかむ
- 傾城には猫がなる けいせいにはねこがなる
- 傾城は猫 けいせいはねこ
- 子供も猫よりまし こどももねこよりまし
- 酒の席には狆、猫、婆 さけのせきにはちん、ねこ、ばばあ
- 皿嘗めた猫が科を負う さらなめたねこがとがをおう
- 三年になる鼠を今年生まれの猫の子が捕らえる さんねんになるねずみをことしうまれのねこのこがとらえる
- 上手の猫が爪を隠す じょうずのねこがつめをかくす
- 雀の上の鷹、猫の下の鼠 すずめのうえのたか、ねこのしたのねずみ
- 節季師走には猫の手も借りたい せっきしわすにはねこのてもかりたい
- たくらだ猫の隣歩き たくらだねこのとなりありき
- 虎を画きて猫に類す とらをえがきてねこにるいす
- 鳴く猫鼠捕らず なくねこねずみとらず
- 猫が肥えれば鰹節が痩せる ねこがこえればかつおぶしがやせる
- 猫が鼠を捕るようなもの ねこがねずみをとるようなもの
- 猫が糞を踏む ねこがばばをふむ
- 猫被り ねこかぶり
- 猫と庄屋に取らぬはない ねことしょうやにとらぬはない
- 猫撫で声に油断をするな ねこなでごえにゆだんをするな
- 猫撫で声に油断ができぬ ねこなでごえにゆだんができぬ
- 猫に会った鼠 ねこにあったねずみ
- 猫に石仏 ねこにいしぼとけ
- 猫に追われた鼠 ねこにおわれたねずみ
- 猫に鰹節 ねこにかつおぶし(かつぶし)
- 猫に鰹節の番 ねこにかつおぶしのばん
- 猫に紙袋 ねこにかんぶくろ
- 猫に九生有り ねこにきゅうしょうあり
- 猫に小判 ねこにこばん
- 猫に魚の番 ねこにさかなのばん
- 猫に念仏 ねこにねんぶつ
- 猫に木天蓼 ねこにまたたび
- 猫に木天蓼 お女郎に小判 ねこにまたたびおじょろうにこばん
- 猫に木天蓼 泣く子に乳房 ねこにまたたびなくこにちぶさ
- 猫にもなれば虎にもなる ねこにもなればとらにもなる
- 猫の魚辞退 ねこのうお(さかな)じたい
- 猫の寒恋い ねこのかんごい
- 猫の首に鈴 ねこのくびにすず
- 猫の首に鈴を付ける ねこのくびにすずをつける
- 猫の子一匹いない ねこのこいっぴきいない
- 猫の子の貰いがけ嫁の取りがけ ねこのこのもらいがけよめのとりがけ
- 猫の子も只は貰えぬ ねこのこもただはもらえぬ
- 猫の子を貰うよう ねこのこをもらうよう
- 猫の子を貰ったよう ねこのこをもらったよう
- 猫の手も借りたい ねこのてもかりたい
- 猫の鼠を窺うよう ねこのねずみをうかがうよう
- 猫の肌を狙う如し ねこのはだをねらうごとし
- 猫の鼻先の物を鼠が狙う ねこのはなさきのものをねずみがねらう
- 猫の鼻と女の尻は大暑三日の外は冷たい ねこのはなとおんなのしりはたいしょみっかのほかはつめたい
- 猫の歯に蚤 ねこのはにのみ
- 猫の額 ねこのひたい
- 猫の額の物を鼠の窺う ねこのひたいのものをねずみのうかがう
- 猫の前に小判 ねこのまえにこばん
- 猫の前の鼠 ねこのまえのねずみ
- 猫の前の鼠の昼寝 ねこのまえのねずみのひるね
- 猫の目 ねこのめ
- 猫の目のよう ねこのめのよう
- 猫はおやまの生まれ変わり ねこはおやまのうまれかわり
- 猫は傾城の生まれ変わり ねこはけいせいのうまれかわり
- 猫は三年飼っても三日で恩を忘れる ねこはさんねんかってもみっかでおんをわすれる
- 猫は三年の恩を三日で忘れる ねこはさんねんのおんをみっかでわすれる
- 猫は長者の生まれ変わり ねこはちょうじゃのうまれかわり
- 猫は土用に三日鼻熱し ねこはどようにみっかはなあつし
- 猫は虎の心を知らず ねこはとらのこころをしらず
- 猫糞 ねこばば
- 猫は禿げても猫 ねこははげてもねこ
- 猫糞する ねこばばする
- 猫糞を決め込む ねこばばをきめこむ
- 猫糞を決める ねこばばをきめる
- 猫跨ぎ ねこまたぎ
- 猫も杓子も ねこもしゃくしも
- 猫も跨いで通る ねこもまたいでとおる
- 猫より増し ねこよりまし
- 猫を追うより魚を除けよ ねこをおうよりさかなをのけよ
- 猫を追うより皿を引け ねこをおうよりさらをひけ
- 猫を被る ねこをかぶる
- 猫を殺せば七代祟る ねこをころせばしちだいたたる
- 鼠窮して猫を噛み、人貧しゅうして盗みす ねずみきゅうしてねこをかみ、ひとまずしゅうしてぬすみす
- 鼠捕らずが駆け歩く ねずみとらずがかけあるく
- 鼠捕る猫は爪を隠す ねずみとるねこはつめをかくす
- 鼠無きを以て捕らざるの猫を養うべからず ねずみなきをもってとらざるのねこをやしなうべからず
- 豚に念仏猫に経 ぶたにねんぶつねこにきょう
- 冬の雨が三日降れば猫の顔が三尺伸びる ふゆのあめがみっかふればねこのかおがさんじゃくのびる
- 猟ある猫は爪を隠す りょうあるねこはつめをかくす
- 猟よし猫爪をかくす りょうよしねこつめをかくす
シニア猫達の猫団子。撮影時の年齢は、16歳×3ニャン +15歳×1ニャン。
【参考文献】
言葉や意味は、ネットではなく、印刷物で調べました。
- 『成語林―故事ことわざ慣用句』旺文社
- 『広辞苑 第六版 (普通版)』岩波書店
- 『大漢語林 語彙総覧付』大修館書店
- 『四字熟語の辞典 (三省堂実用)』三省堂