密林の王者、“虎(とら)”がつくことわざ・故事成語・慣用句・四字熟語などを集めました。
【あいうえお順】
- 鯨寄る浦、虎伏す野辺 いさなよるほ、こふすのべ
- 市に虎有り いちにとらあり
- 市に虎を放つ如し いちにとらをはなつごとし
- 牛を食うの気 うしをくうのき
- 苛政は虎よりも猛し かせいはとらよりもたけし
- 騎虎下り難し きこくだりがたし
- 騎虎の勢い きこのいきおい
- 騎虎の勢い下ることを得ず きこのいきおいくだることをえず
- 雁は蘆を銜みて網を捍ぎ、牛は陣を結びて以て虎を卻く かりはあしをふくみてあみをふせぎ、うしはじんをむすびてもってとらをしりぞく
- 口の虎は身を食む くちのとらはみをはむ
- 口の虎は身を破る くちのとらはみをやぶる
- 口の虎身を食み、舌の剣命を断つ くちのとらみをはみ、したのつるぎいのちをたつ
- 雲は竜に従い風は虎に従う くもはりゅうにしたがいかぜはとらにしたがう
- 群羊を駆って猛虎を攻む ぐんようをかってもうこをせむ
- 群羊を駆りて虎狼に向かう ぐんようをかりてころうにむかう
- 虎渓三笑 こけいさんしょう
- 虎穴に入らずんば虎子を得ず こけつにいらずんばこじ(こし)をえず
- 虎穴を探る こけつをさぐる
- 虎穴を探らざれば虎子を得ず こけつをさぐらざればこじをえず
- 虎口 ここう
- 虎口の難 ここうのなん
- 虎口を脱する ここうをだっする
- 虎口を逃れる ここうをのがれる
- 虎口を逃れて竜穴に入る ここうをのがれてりゅうけつにいる
- 虎視眈々 こしたんたん
- 虎子地に落ちて牛を食らうの気あり こしちにおちてうしをくらうのきあり
- 虎髭を埒す こしゅをらっす
- 虎尾春氷 こびしゅんぴょう
- 虎豹豈犬羊の欺きを受けんや こひょうあにけんようのあざむきをうけんや
- 虎豹の駒は食牛の気あり こひょうのくはしょくぎゅうのきあり
- 之を用いれば即ち虎となり、用いざれば即ち鼠となる これをもちいればすなわちとらとなり、もちいざればすなわちねずみとなる
- 三人市虎を成す さんにんしこをなす
- 三人虎を成す さんにんとらをなす
- 市虎三伝 しこさんでん
- 獅子は生まれて三日にして虎を食う気あり ししはうまれてみっかにしてとらをくうきあり
- 食牛の気 しょくぎゅうのき
- 前門に虎を拒ぎ後門に狼を進む ぜんもんにとらをふせぎこうもんにおおかみをすすむ
- 前門の虎、後門の狼 ぜんもんのとら、こうもんのおおかみ
- 千里が野辺に虎の子を養うが如し せんりがのべにとらのこをやしなうがごとし
- 千里の野に虎を放つ せんりののにとらをはなつ
- 千里の野辺に虎の子を放つが如し せんりののべにとらのこをはなつがことし
- 竹に虎 たけにとら
- 唐土の虎は毛を惜しみ日本の武士は名を惜しむ とうどのとらはけをおしみにほんのぶしはなをおしむ
- 時に遇えば鼠も虎になる ときにあえばねずみもとらになる
- 虎嘯けば風生ず とらうそぶけばかぜしょうず
- 虎嘯けば谷風至る とらうそぶけばこくふういたる
- 虎狼は防ぎ易く鼠は防ぎ難し とらおおかみはふせぎやすくねずみはふせぎがたし
- 虎狼より人の口恐ろし とらおおかみよりひとのくちおそろし
- 虎狼より漏るが恐ろし とらおおかみよりもるがおそろし
- 虎狼より漏るが怖い とらおおかみよりもるがこわい
- 虎嵎を負う とらぐうをおう
- 虎に角 とらにつの
- 虎に翼 とらにつばさ
- 虎になる とらになる
- 虎に羽 とらにはね
- 虎の威を借る狐 とらのいをかるきつね
- 虎の尾を踏む とらのおをふむ
- 虎の口へ手を入れる とらのくちへてをいれる
- 虎の口より人の口恐ろし とらのくちよりひとのくちおそろし
- 虎の子 とらのこ
- 虎の子は地に落つれば牛を食う気あり とらのこはちにおつればうしをくうきあり
- 虎の子は山へ放せ とらのこはやまへはなせ
- 虎の子渡し とらのこわたし
- 虎の子を飼う とらのこをかう
- 虎の髭を編む とらのひげをあむ
- 虎の髭を捻る とらのひげをひねる
- 虎の巻 とらのまき
- 虎は一日に千里を走る とらはいちにちにせんりをはしる
- 虎は飢えても死したる肉を食わず とらはうえてもししたるにくをくわず
- 虎は子を思うて千里を帰る とらはこをおもうてせんりをかえる
- 虎は死して皮を残し人は死して名を残す とらはししてかわをのこしひとはししてなをのこす
- 虎は千里行って千里帰る とらはせんりいってせんりかえる
- 虎は千里行って千里戻る とらはせんりいってせんりもどる
- 虎は千里続く国ならでは住まず とらはせんりつづくくにならではすまず
- 虎は千里の藪に住む とらはせんりのやぶにすむ
- 虎は千里の藪を越す とらはせんりのやぶをこす
- 虎伏す野辺、鯨寄る浦 とらふすのべ、いさなよるうら
- 虎も我が子を食わぬ とらもわがこをくわぬ
- 虎を画きて狗に類す とらをえがきていぬにるいす
- 虎を画きて猫に類す とらをえがきてねこにるいす
- 虎を千里の野に放つ とらをせんりののにはなつ
- 虎を野に放つ とらをのにはなつ
- 虎を養いて自ら患いを遺す とらをやしないてみずからうれいをのこす
- 呑牛の気 どんきゅうのき
- 猫にもなれば虎にもなる ねこにもなればとらにもなる
- 猫は虎の心を知らず ねこはとらのこころをしらず
- 鼠も虎の如し ねずみもとらのごとし
- 張り子の虎 はりこのとら
- 暴虎馮河の勇 ぼうこひょうがのゆう
- 牡丹に唐獅子、竹に虎 ぼたんにからじし、たけにとら
- 用いる時は鼠も虎となる もちいるときはねずみもとらとなる
- 竜虎相搏つ りゅうこあいうつ
- 竜虎の争い りゅうこのあらそい
- 竜虎の勢い りゅうこのいきおい
- 竜の髭を撫で虎の尾を踏む りゅうのひげをなでとらのおをふむ
- 両虎相闘いて駑犬その弊を受く りょうこあいたたかいてどけんそのへいをうく
- 両虎相闘えば勢い倶には生きず りょうこあいたたかえばいきおいともにはいきず
- 両虎食を争う時は狐其の虚に乗る りょうこしょくをあらそうときはきつねそのきょにのる
- 両虎二竜の戦い りょうこにりょうのたたかい
- 両虎の争い りょうこのあらそい
- 両虎の戦い りょうこのたたかい
- 竜驤虎視 りゅうじょうこし
- 竜驤虎歩 りゅうじょうこほ
- 竜驤虎躍 りゅうじょうこやく
「ぼくちんも、おっきくにゃったら、トラさんみたいに、つよくなるぅ~」
真白シロロたんの赤ちゃん時代。か~わいい♪
【参考文献】
言葉や意味は、ネットではなく、印刷物で調べました。
- 『成語林―故事ことわざ慣用句』旺文社
- 『広辞苑 第六版 (普通版)』岩波書店
- 『大漢語林 語彙総覧付』大修館書店
- 『四字熟語の辞典 (三省堂実用)』三省堂